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ママJosie -プレリリース島での母親としての旅-

  • 執筆者の写真: BOS Japan
    BOS Japan
  • 9月4日
  • 読了時間: 2分

Josieはプレリリース島の一つであるカジャ島で、野生復帰の準備段階にあるオランウータンです。島でもめったに姿を現さず、他のオランウータンとの交流もほとんどないため、内気なオランウータンとして知られています。


Josieの母親としての新たな人生

赤ちゃんが生まれて以来、Josie (通称ママJosie) は新しい生活を受け入れ、揺るぎない愛情で我が子を守り続けています。彼女の母性本能は驚くほど強く、常に赤ちゃんを守っている姿からもそれが分かります。彼女の日々の習慣にも大きな変化が見られ、以前はよく通っていたフィーディングの場所へ来ることも少なくなりました。


その理由は、ちょうどカジャ・バンガマット地域で果実が豊富に実っているからです。自然の果物が豊富に手に入るようになったJosieは、フィーディングに頼る必要がなくなりました。これは彼女にとって、赤ちゃんに様々な森の果物を食べさせる貴重な機会となり、野生で安全に食べられる物を学ぶ機会となっています。


Josieが森の奥深くに身を隠すようになったのには、もう一つの理由があります。それは、島にいるオスのオランウータンを避けるためです。オスはメスを追いかけ、交尾を強要しようとすることがよくあるからです。幼い子の母親であるJosieは、そのようなリスクを冒したくありません。赤ちゃんの安全を守るため、オスの手の届かない森の中の安全な場所に身を置くことを選んでいます。



挑戦と母性本能がより鋭くなる

さらに彼女は、島でオランウータンのモニタリングなどをするスタッフたちに対しても、より慎重になりました。人間が近づいてくる気配を感じると、Josieは安全な距離をとって様子をうかがいます。

しかし、スタッフたちが去りモーターボートの音が遠ざかると、彼女は慎重にフィーディング台に近づき、少しだけ果物を取ってから森の奥へと戻っていくのです。



現在、この島はとても安定した時期を迎えています。

グアバ科の果物が豊かに実り、オランウータンの自然な食料源となっています。

島の水位も安定しており、洪水にもならず、干上がりすぎないため、Josieをはじめとするオランウータンたちは、以前よりも自由に行動できるようになりました。


Josieの母親としての旅は、まだ始まったばかりです。危険から距離を置くというジョシーの行動は、彼女の強い母性本能を物語っています。


私たちは、Josieと赤ちゃんの成長を温かく見守りながら、この子が強く自立したオランウータンに育つ日を心待ちにしています。

 
 
 

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