サリーと小さいモフモフな友達
- BOS Japan

- 1月14日
- 読了時間: 3分
サンボジャ・レスタリでアンゴロと共に過ごしてきたサリーが、ついに野生復帰の最終段階である「プレリリース・アイランド」へ移動しました! この島での暮らしは、自立した野生生活を送るための欠かせないステップ。サリーが真の自由を手にする日は、もうすぐそこまで来ています。
プレリリース・アイランドでのサリー
現在、この島でリハビリをしているのは、サリーだけです。 彼女は私たちのチームによる見守りのなか、木登りや食べ物探し、そして夜を過ごすための巣作りなど、野生で生き抜くために欠かせないスキルのトレーニングに励んでいます。
このプレリリース・アイランドは、将来サリーが帰る場所と同じような、ありのままの自然環境です。人からの助けを最小限に抑えることで、サリーの中に眠る本能や自然な行動が少しずつ引き出されています。 毎日島を歩き回り、地形を覚え、自信を持って森を移動できるようになること。その一歩一歩が、サリーが野生に帰る準備ができているかを見極める、大切なサインとなるのです。
森の中での思いがけない友情
野生復帰に向け訓練をする毎日の中で、サリーは私たちの心をふんわりと和ませてくれる意外な姿を見せてくれました。
モニタリングをしていたスタッフが、驚きの光景を目にしました。なんとサリーが、「小さいモフモフな友達」と、とっても不思議な絆を築いていたのです。その正体は、小さな毛虫(蛾の幼虫)でした!驚いたことに、地面を歩くときも、高い木の上へ移動するときも、サリーはどこへ行くにもこの小さな友達を連れて歩いています。時には唇や頬、おでこの上にそっと乗せてみたり、手の上で遊ばせてみたり。その楽しそうな姿を、モニタリングチームも何度も目にしています。
探索、遊び、そして優しさ
サリーはこの小さな友達と一緒に、島を探索するのが楽しいようです。 途中で毛虫がぽろっと落ちてしまうと、サリーはすぐに足を止めて、見つけるまで探し回ります。そして見つけ出すと、また一緒に連れて歩き始めるのです。 食事中もサリーは小さな友達をそっとそばに置き、食事が終わると、また顔の上に戻します。
こうした細やかな行動から、サリーが周りの命に対してとても優しく、繊細な心を持っていることが伝わってきます。オランウータンがいかに豊かで深い感情を持っているか、サリーが改めて教えてくれました。
種を超えた自然の調和
実はこうした光景は初めてのことではありません。 過去には、ニャル・メンテン・リハビリテーションセンターのココとウィニーがカニクイザルと一緒にのんびり過ごしたり、仲良く食べ物を分け合ったりする姿が見られたことがあります。
サリーと小さな友達の物語は、豊かな自然が守られ、動物たちが安心して暮らせる森では、種を超えた驚くような交流が生まれるのだということを教えてくれます。こうした何気ない、けれど特別な瞬間の一つひとつに、森に息づくたくさんの命のつながりと、自然が保っている絶妙なバランスが映し出されています。
森を守り、物語を未来へつなぐ
地球環境に大きな影響を与える私たち人間には、森とそこに息づく命を守ることもできます。 ありのままの自然を守ることは、未来を守ること。そうすることで、サリーと小さな友達が教えてくれたような心温まる物語が、これからも野生の森でずっと紡がれ続けていくはずです。










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