top of page
検索

TNBBBRの森から届いたニュース:お母さんになったアギスとの再会

  • 執筆者の写真: BOS Japan
    BOS Japan
  • 7 日前
  • 読了時間: 3分

またしても心温まるニュースが届きました。私たちのポスト・リリース・モニタリング(PRM)チームは先日、1人のオランウータンに遭遇しました。彼女は、2018年にBOS財団によってブキット・バカ・ブキット・ラヤ国立公園(TNBBBR)にリリースされたアギスでした。さらに喜ばしいことに、アギスは生後6〜8ヶ月ほどと思われる赤ちゃんを抱いていました。


無線追跡調査中の偶然の遭遇

PRMチームがベムバン流域のセパン・スピン地域で、オランウータンの信号を特定し確認する無線追跡(RT)遠征を行っていた際、ケジョラというオランウータンの信号を検知しました。チームはすぐにその場所へ向かい、オランウータンを見つけました。

しかし、そこで遭遇したのはケジョラではなく、レーダーで信号が検知できない別のオランウータンだったのです。そのオランウータンは赤ちゃんを抱いていました。詳しく調査した結果、彼女の発信機はすでに機能しなくなっていることが判明しました。


身体的特徴から「アギス」と特定

チームが顔立ちや身体的特徴を詳しく照合した結果、2018年にリリースされたアギスであることが分かりました。連れていた赤ちゃんは、彼女が野生に戻ってから初めて産んだ子であると考えられ、私たちはこの子をアグスと名付けました。

アギスは長い間、姿が確認されていなかったため、今回の再会はとても喜ばしい出来事でした。彼女が健康で、しかも立派に子育てをしているその姿は、オランウータンのリハビリテーションとリリースプログラムが成功しているという証です。



アギスが歩んだ長い道のり

アギスは、2006年4月22日にレスキューされました。当時、彼女は中央カリマンタン州の住民によって約7ヶ月の間、ペットとして飼われていました。

リハビリテーションセンターに到着した際、アギスはわずか2歳半で体重は6.6kgしかなく、ひどい脱水症状と栄養失調に苦しんでいました。検疫期間を終えた後、彼女はジャングルスクールに加わり、野生のオランウータンとして生きていくために不可欠なサバイバルスキルを学びました。

2014年にはバンガマット島でのプレリリース段階に進み、2015年にはカジャ島へ移動。このリハビリの過程を通じて、彼女は適応力の高いオランウータンに成長しました。穏やかな性格でありながら、他のオランウータンとの競争のなかでは自らを守る強さも備えていました。


リハビリテーション成功の生きた証

現在21歳になったアギスは、野生で生き抜く力をしっかりと身につけ、TNBBBRの森で自立した生活を送っています。モニタリング中に再会できたこと、そして彼女が自らの力で子育てをしている姿は、リハビリを経て森に帰ったオランウータンが、新しい環境に馴染み、次の世代へと命を繋いでいけることを示す何よりの証拠です。



アギスとアグス親子に出会えたことは、私たちチームにとって大きな喜びです。それと同時に、長く困難なリハビリテーションとリリースの積み重ねが、カリマンタンの森の未来を守ることに確かに繋がっているのだと、改めて実感させてくれました。

アギスとその子孫がこれからも健やかに育ち、この国立公園の森で、次の世代へと繋がっていくことを心から願っています。

 
 
 

コメント


この投稿へのコメントは利用できなくなりました。詳細はサイト所有者にお問い合わせください。
bottom of page