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Momoの救出の旅

  • 執筆者の写真: BOS Japan
    BOS Japan
  • 8月28日
  • 読了時間: 3分

更新日:6 時間前

BOSFの医療チームが、クアラ・クルンのグヌン・マス県で、1歳半のメスのオランウータンを救出しました。このオランウータンは、現在ニャル・メンテン・リハビリテーション・センターで保護されており、医療チームによる手厚いケアを受けています。


Momoの救出劇

住民によって「Momo」と名付けられたこの若いオランウータンは、ダヒアン・タンブク村近くの森で、母親とはぐれて一人でいるところを発見されました。

Momoを見つけた男性は、適切な野生動物保護当局を探す間、6ヶ月もの間、自宅裏の木製の鶏小屋でMomoを保護していました。その間、Momoはご飯やケーキ、粉ミルクを与えられていました。

しかし、野生のオランウータンの重要な食料である果物を一切口にしようとしなかったそうです。



この通報を受けた中央カリマンタン天然資源保全庁(BKSDA)とBOSFの合同チームは、パランカラヤから約4時間かけて現場へ急行しました。

チームが到着した時、Momoは狭い鶏小屋の中に閉じ込められていました。すぐに獣医のアルガ・サウング・クスマ博士が駆けつけ、Momoの健康状態を詳しく検査しました。


Momoの最初の状態

Momoは元気そうで食欲も旺盛でしたが、体温は38.3℃と高熱が出ていました。鎮痛剤による治療を受けた後、ニャル・メンテン・リハビリテーションセンターに移送されました。




センターに到着後、Momoは血液検査やX線検査を含む徹底的な健康診断を受けました。

その結果、右足の指に古傷があることが判明。この怪我はしばらく前に負ったものとみられ、現在はゆっくりと治癒に向かっています。



Momoがなぜ母親と離ればなれになり、怪我を負ったのか、その詳しい理由は誰にもわかりません。

しかし、この小さなオランウータンは、現在安全な場所で、必要なケアをしっかりと受けています。


救出後のMomo

Momoは他のオランウータンと会う前に、2〜3ヶ月間の検疫期間を過ごす必要があります。この期間中、Momoは隔離されたエリアで、経験豊富な獣医チームに注意深く観察され、代理お母さんのウルシュラさんからたくさんの愛情を受けています。

嬉しいニュースとして、Momoの状態は着実に回復しています。保護からわずか数日で熱が下がり、食欲も戻ってきました。今では、若いオランウータンらしく、バナナやメロン、グアバなどの果物を美味しそうに食べています。


さらに嬉しいことに、Momoは木に登ったり、枝にぶら下がったりする本能をどんどん取り戻しています。

この発達を促すため、代理お母さんのウルシュラさんは高い枝に果物を置き、Momoが自分で登って食べられるようにしています。これらの兆候は、Momoが野生に帰るためのリハビリにとって非常に重要です。

Momoの完全な回復への道のりはまだ始まったばかりです。しかし、適切なケアと愛情があれば、いつか彼女が本来いるべき森の我が家に帰れる日が来ることを願っています。

 
 
 

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