森の恵みを、村の力に。ゴムの木のプロジェクト
- 19 時間前
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サトウヤシの恵みを地域に還元する取り組みが、大きな実を結びました。その次なるステージとして、私たちは「ゴムの木」を通じた新たな協力関係をスタートさせています。
環境を守りながら、村の暮らしも豊かにしていく。そんな持続可能な未来を目指すBOS財団の想いが、この活動には込められています。
サンボジャ・レスタリのゴムの木プロジェクト
今回のプロジェクトで活用しているゴムの木は、BOS財団がこの土地の管理を始めるずっと前、地域の皆さんが手作業で一本一本植えられたもの。いわば、村の「大切な遺産」です。だからこそ、その恵みは地域の方々に還元されるべきだと私たちは考えました。
2025年1月からスタートしたこのパートナーシップには、現在カルヤ・メルデカ村から4名のベテラン(スマントリさん、サルウィさん、スギアントさん、ドゥルラマンさん)が参加しています。彼らが管理するのは、計418本のゴムの木。まずは1年間の協力契約を結び、お互いに歩み寄りながら、より良い協力の形を一緒に考えながら進めています。
地元住民の経験豊富な知識
パートナーシップが始まると、ゴムの採取(タッピング)活動はすべて、参加している住民の皆さんに託されました。私たちのチームは、その一人であるスマントリさんに同行し、森の中での作業を見学させてもらいました。長年の経験を持つ彼の鮮やかな手さばきは、まさに職人技。それだけでなく、ゴムの木を健やかに保つための「地域の知恵」もたくさん教えてくれました。
たとえば、ゴムの木には採取をお休みさせる時期があります。葉が乾いて落ちる季節は、木を休ませる大切な期間。新しい葉が芽吹き、再び採取できるようになるまでには、じっくり2ヶ月ほど待つこともあるそうです。また、採れる天然ゴム(ラテックス)の状態によって「クリーン」と「ダーティ」に分けられ、それぞれに価値があるといった、現場ならではの貴重なお話も聞くことができました。
森を守ることが、地域の豊かさにつながる仕組み
集められた天然ゴム(ラテックス)は、その品質や市場の相場に応じて、地元の買い取り業者へと販売されます。採取の頻度にもよりますが、1回の販売で住民の皆さんは約3,000,000〜4,000,000ルピア(日本円で約3万〜4万円ほど)の貴重な収入を得ることができます。
この販売利益は100%、採取を行った担い手の皆さんの手元に届きます。
BOS財団は土地とゴムの木の所有者ではありますが、この活動から収益を受け取ることは行っていません。私たちがお願いしているのは、活動の透明性を保つための売上報告だけです。森の恵みを、そのまま村の皆さんの生活の豊かさへと繋げること。それがこのプロジェクトの最大の目的です。
サンボジャ・レスタリを守るための共同作業
このプロジェクトには、もう一つ大切な願いが込められています。それは、参加してくれる住民の皆さんが森の守り手となり、不法な伐採や侵入からサンボジャ・レスタリのエリアを一緒に守っていくことです。
住民の皆さんは持続可能な収入を得ることができ、同時にオランウータンたちが暮らす大切な森も守られる。この仕組みが、BOS財団と周辺住民の絆をより深いものにしています。
地域の方々と手を取り合い、資源を大切に分かち合う。こうした一歩一歩の積み重ねが、持続可能な森づくりへと繋がっています。










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