top of page
検索

テモンとラヘイがカジャ島に。

  • 執筆者の写真: BOS Japan
    BOS Japan
  • 2025年10月23日
  • 読了時間: 4分

かつて森の学校から姿を消したテモンとラヘイの物語を覚えていますか?この小さな冒険家たちが、またも驚くべき物語を携えて戻ってきました。他のオランウータンたちとは違い、彼らは予想をはるかに上回る速さで森の学校の授業を終え、同年代の他のオランウータンたちよりもずっと早く、野生復帰前の段階へと進みました。


まだ若いけど、いつでも準備万端

ほとんどのオランウータンは、野生復帰前の最終段階として、8歳から10歳の間にリリースの準備段階に入ります。この頃には、自然の生息地で生きるために必要なサバイバルスキルを身につけ、準備が整っていると考えられています。しかし、中にはその段階に達するまでにさらに長い時間がかかるオランウータンんもいます。


しかし、テモンとラヘイはそんなに長く待つつもりはありませんでした。わずか5歳と6歳にして、代理お母さんと私たちの動物福祉チームを驚かせました。彼らは、準備と自立心は年齢ではなく、本能、勇気、そして内に秘めている天性の才能によって測られることを証明したのです。


テモンとラヘイはかけがえのない相棒

2022年半ばに保護されたテモンは、すぐに森で生きていくための並外れた才能を発揮しました。

彼女の小さな指は迷いなく枝を掴み、鼻は熟した果物の香りにぴくぴくと動き、耳は常に周囲の音に注意を払っていました。隔離期間中であっても、すでに居心地の良い頑丈な巣を作り上げていたほどです。

非常に自立心が強かったテモンですが、森の木々の間に再び姿を消す前には、必ず代理お母さんたちに温かい抱擁を求める、一面もありました。


数ヶ月後、体重わずか4.45キロのラヘイが施設に到着しました。

彼は最初からテモンと強い絆で結ばれ、二頭はたちまちかけがえのないパートナーとなりました。ナーサリーグループに入ると、2人はいつも寄り添って成長し、学び、遊びました。その姿は、まるで双子のように、木々を飛び移るのでした。



10日間の行方不明

2人はいつも一緒に行動していましたが、ある日、テモンとラヘイが突然姿を消すという驚きの出来事がありました。

代理お母さんたちやスタッフは、まだ幼く野生の危険に慣れていない2人の身を案じ、10日間にもわたって不安な捜索を続けました。しかし、心配は無用でした。


ついに発見された2人は、少し汚れて用心深くなっていたものの、とても元気で落ち着いており、全く動じた様子がありませんでした。彼らはこの10日間、森の中でたくましく生きていたのです。


カジャ島での新たな章

あの失踪事件は、テモンとラヘイのリハビリ過程にとって大きな転機となりました。

2人は予想を遥かに超えるスピードで成長していただけでなく、「野生に帰る準備ができている」ということを、自分たちの行動で示し始めたのです。


その結果、2025年7月、彼らは正式にフォレストスクールからカジャ島へと移されました。カジャ島は野生の森に帰る前の、最終準備段階となる場所です。


ラヘイは鎮静剤を使わずに移送されましたが、テモンは3年間の避妊インプラントを入れるため、短時間だけ麻酔がかけられました。

カジャ島に放されると、2人はすぐに高い木々へと登り始めました。彼らが島の別のオランウータン、ファニーと果物を分け合った後、再び木の上へ戻っていく姿が目撃されています。


7月末を迎える頃には、テモンとラヘイは自然と離れ、それぞれ島の別の場所で生活を始めました。しかし、2人とも見事に環境に順応しました。自分で巣を作り、餌を探し、好奇心と自信に満ちた様子で新しい生活圏を開拓していったのです。


スキル以上のもの

テモンとラヘイは、鋭い本能、固い絆、そして並外れた勇気を見せてくれました。

プレリリース段階で彼らが森の奥深くへと進むとき、彼らが持っているのは生存スキルだけではありません。彼らは自由、本能、そして真の野生の精神を体現しているのです。

彼らの姿は、野生で生きる準備が年齢ではなく、生まれ持った能力と、自由に生きたいという強い意志によって決まることを、私たちに改めて教えてくれます。


皆様の温かいご支援のおかげで、テモンとラヘイをはじめとする若いオランウータンたちは、野生の未来を取り戻すという素晴らしい機会を得ています。彼らが森で踏み出す一歩一歩が、皆様の温かいご支援の確かな現れなのです。








 
 
 

コメント


この投稿へのコメントは利用できなくなりました。詳細はサイト所有者にお問い合わせください。
bottom of page